故石川馨氏は、QCサークルの父と呼ばれています。これには1962年に発刊された現場での品質管理の普及を目的とした『現場とQC』という雑誌がきっかけで、当時東京大学教授であり『現場とQC』の編集委員長だった石川氏がQCを学ぶグループ結成の呼びかけを行い、QCサークルが誕生した経緯があります。
専門家のみならず、全社で品質管理を行う必要性を唱え、日本製品の品質向上に大きく貢献した石川氏は世界的にも活躍し、国際品質アカデミー(IAQ)や国際品質会議(ICQ)の創設を主導したほか、ISO理事を含む要職を歴任しました。石川氏の活動は、日本の品質管理の発展史そのものだとも言われています。
「石川馨先生生誕100年記念事業」の一環として、制定された賞です。目的は、QCサークル活動の推進者としてQCサークル活動の基本理念の実現に向け、社内外の双方で積極的な推進活動に取り組み、顕著な貢献をして今後の活動が期待される推進者を表彰すること。
QCサークル支部・地区の幹事を実質的に3年以上継続して務めた実績があること、企業・組織に所属している幹事または役員であることのほか、今後の活動を期待される推進者を対象にしています。また贈賞の決定は、QCサークル委員会が行います。
派遣される人材の品質向上や、請負業務においての製品品質と生産性の改善や向上は、依頼する企業が派遣会社や請負企業を検討する際の大きな判断材料となります。これらの品質は依頼する企業のコストや生産効率にも反映されますし、人材派遣会社や請負企業が自主的にQCサークル活動を継続して行うということは、それだけ品質管理を徹底している目安にもなります。
その中でも石川馨賞を受賞するということは、それ相応の努力と時間を積み重ねてきた証となります。依頼する立場の企業からすれば、大事な製造工程や製造全体を安心して任せられるかの信頼にもつながります。
今回特集した製造業に強い人材派遣会社・製造請負一覧から、石川馨賞の受賞歴がある企業は2社のみでした。この2社の品質活動と受賞について紹介します。
品質維持と向上のための品質管理に取り組んでおり、組織の活性化やキャリア形成、そしてクライアントへのサービス品質向上などに貢献するために、品質管理(QC)検定取得を推進しています。
またQCサークル活動を行い、職場環境や個の成長、人材育成に貢献し、クライアント企業からも評価を得ています。さらにQCサークル発表会への参加で数々の賞を受賞しており、その活動が評価されています。
2018年度にはQCサークル石川馨賞奨励賞を初受賞 。ほかにもQCサークルの各大会でさまざまな賞を受賞しています。
派遣スタッフの品質管理検定、自主保全士、機械保全技能士などの資格取得支援を行っており、品質管理への取り組みとしてQCサークル(小集団改善活動)も推進しています。QCサークル発表大会の実施や社外での大会受賞歴もあり、石川馨賞奨励賞も受賞しています。